絵本『ねこのニャンルー』どいかや

絵本

ほんわかした絵に目を奪われて、手に取りました。

『ねこのニャンルー』 (出典:Amazon

真ん中のねこがニャンルーかな。

まわりに描かれているねこは家族かしら。

裏表紙には青いセーターを着たねこが描かれている。

どんなお話が繰り広げられるのか・・・ページをめくってみましょう。

『ねこのニャンルー』のあらすじ ※ネタバレ注意※

ニャンルーは、おとうさんとおかあさんと、ふたごのおとうとと暮らしている女の子。

秋がやってきました。

ふゆにそなえて、大忙し。

ニャンルーはおとうとと遊んだり、おうちのお手伝いをしたり。

あるひ魚を釣ったニャンルーは、おすそ分けをしにおばあちゃんちへ。

おばあちゃんは編み物をしていました。

おばあちゃんが編み上げていくのを見て、ニャンルーも編み物をしてみたくなりました。

 

編み物をしているところを見ていると、編みたくなるよね!

tempoも編み物大好き♪

 

おばあちゃんが毛糸にしましょうとひっぱりだしてきたのは、大きなセーター。

おじいちゃんが着ていたものだそうです。

糸のはしをひっぱると、セーターは毛糸に戻っていきます。

 

ほどいた毛糸を毛糸玉にする過程、とっても好きです。

サステイナブルな営み。

 

おばあちゃんから「マフラーを編んでみたら?」と言われたニャンルーは「毛糸全部使って長い長いマフラーを編みたい!」と編み始めました。

どんなところでも夢中になって編みました。

 

わかるわかる!

手を止めたくない気持ち!!

 

最後の仕上げはおばあちゃんが教えてくれました。

ついに完成!

長い長いマフラー。

いろいろな巻き方でファッションショー。

家族そろっておばあちゃんちでパーティーをした帰り道。

家族全員がひとつのマフラーにくるまって、おうちまで帰りました。

身体はもちろん、心も暖かっただろうな~!

『ねこのニャンルー』お気に入りのシーン ~色鉛筆で描かれたあたたかい絵にきゅん♪

すべてのページがとっても素敵なんだけれど、その中でも特にお気に入りのシーンを紹介します。

おじいちゃんのセーターをほどくシーン

「セーターをほどいちゃったら、おじいちゃんは かなしくないかな」とおじいちゃんを思いやる優しい心を持ったニャンルー。

「おじいちゃんも きっと よろこぶわよ いつもこのセーターをきて ニャンルーをだっこしていたんだもの」とおばあちゃん。

おじいちゃんにこめられた思いがニャンルーに引き継がれる瞬間。

tempoも子供の頃、こうやっておばあちゃんに教えてもらいながら、毛糸をほどいたなー。

前着ていた人のぬくもりを、今度は自分が受け継ぐんだと思って、思わず背筋がのびたし、うれしかった覚えがあります。

ほどいた毛糸をお湯につけるシーン

ほどいた毛糸はちりちりと癖がついているので、お湯につけて干してまっすぐにするのです。

このひと手間で、仕上がりが大きく変わります。

先人たちの知恵を絵の中で、それとなく次世代に伝えています。

めんどくさいと思って、ちりちりうねうねのまま編むと、やはり仕上がりが美しくないのよね。

編地が寝て痩せてしまうし。

手間をかけることにより、愛おしさが倍増することを思い出しました。

ニャンルーが一生懸命編み進めるシーン

ニャンルーはどんなところでも編みました。

魚釣りしながら・・・

遊んでいる弟たちをみながら・・・

夜も休まず編もうとしてお母さんに止められたり・・・

わかる!

どんどん編み進めたい気持ち、わかる!!

tempoも編み始めたら止まらないしやめられない。

完成が待ち遠しいものね。

家族そろって1つのマフラーにくるまっているシーン

寒い冬の夜。

ニャンルーが編んだ、長い長いマフラーの出番。

家族4人が1本のマフラーにくるまります。

身も心もぽかぽか。

仲良し親子、ほほえましい。

亡くなったおじいちゃんにハグされているみたい。

ニャンルーがひと針ひと針心を込めて編んでマフラー、大活躍ね!

絵本『ねこのニャンルー』の情報 出版はいつ? 著者はどんな人?

いつ出版されたの?著者は?・・・様々な情報をまとめました。

『ねこのニャンルー』の情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 偕成社
  • 発売日 ‏ : ‎ 2020/9/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 32ページ

コロナ禍真っ只中に発売された本なんだね。

著者は どいかや さん

1969年、東京都生まれ。東京造形大学デザイン科卒業。絵本の作品は多数。

「動植物大好き」な、どいかや さん

特に猫が好きなのかしら?

猫との暮らしの中で数々の作品を生み出されています。

保護猫&里親探し活動もされておられるようです。

■公式Twitter

■公式Instagram

それぞれの投稿から、猫や自然への愛情深さが垣間見えます。

どいかやさんの著書や絵本

『ねこのニャンルー』の他には、こんな著書や絵本があります。

絵本『チリとチリリ』 自転車に乗った姉妹のおはなし 

チリとチリリ (出典:Amazon

2003年5月発売、もう今から20年も前の絵本。

チリとチリリの姉妹が自転車に乗っていろんなことに出掛けて行き、いろんなものに出会うお話。

現在、シリーズで8冊あります。

まだ全シリーズ読破はしていないな~

ぼちぼち、ゆっくり、ほっこりと楽しんでいきたいな。

『ちっぽけ村に、ねこ10ぴきと。―絵本作家の森ぐらし』

ちっぽけ村に、ねこ10ぴきと。 (出典:Amazon

絵本雑誌MOEに連載されていたエッセイをまとめた本。

一緒に暮らしている猫たちのエピソードや、物を持ちすぎない暮らしをしている どいかや さんのエピソードがおさめられています。

(2011/11/1発売)

この本もまだ読んでいません。

でも、ぜひ読みたい!

森の中で、ニンゲンもネコも自然体で生きる・・・

多少の不便はあるだろうけれど、それ以上の幸せを感じながらの暮らしなんだろうな~。

 

イラスト&エッセイ『服を10年買わないって決めてみました ~買わずに楽しく絵本作家のシンプルライフ~』 

服を10年買わないって決めてみました (出典:Amazon

「山ほど服を持っているのにまだ買い続けている。とりあえず10年服を買わないチャレンジをしてみよう」とチャレンジをはじめて10年後。

そのふりかえりの本。

「丁寧にシンプルに楽しんで暮らす」喜びが描かれているそうです。

(2017/3/24発売)

この本はまだ読んでいないです。

が、とっても興味あり!

お気に入りを大切に使い続けるコツや、そのものにまつわるエピソードが読めるとなると、それだけで喜びを感じるな~。

X(旧Twitter)やInstagramでみかけた『ねこのニャンルー』の評判

X(旧Twitter)やInstagramには、どのような投稿があがっているのでしょうか?

調べてみました。

X(旧Twitter)でみかけた #ねこのニャンルー

 

めちゃくちゃかわいいしろねこさんが主役・・・だけでなく、満足いく絵本。

同感です!

 

 

ほんとう!サインの猫ちゃんまでかわいい!

お宝ですね~♪

Instagramでみかけた #ねこのニャンルー

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mikity(@mikinoehon)がシェアした投稿

ニャンルーがマフラーを一生懸命に編む姿、長いマフラーの使い方・・・

これは私も感動しました。

この投稿をInstagramで見る

花麦文庫 (@hanamugi_books)がシェアした投稿

ぬくもりのある優しいタッチの絵には、目も心も奪われますよね!

ほんわかほっこりすること間違いなし!

秋から冬にかけてぴったりな絵本。

猫好きさんならなおさら!

ていねいな暮らし、ものを大切にする暮らし。

人にもやさしくなれる。

ぜひお手に取ってご覧くださいね。

 

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