困っているような・・・怒っているような・・・ふてくされているような・・・切なそうな・・・なんとも言えない表情をした猫。
目を奪われて、思わず手に取りました。
「まこ」という名の猫。
どんな猫なのかしら?
ページをめくってみましょう!
不思議顔の「まこ」はどんな猫?
「まこ」はどこからやってきたの?生い立ちは?
そんな疑問をまとめました。
「まこ」の猫種は?
「まこ」の猫種はなんでしょう?
獣医さんは、サバトラとペルシャのミックス と推定しています。
でも、飼い主さんは、ネコとETのミックス と推測しています。
とってもユーモラス!
唯一無二なのがミックスの魅力よね。
tempoのうちのネコもいろいろ混じったミックスなのよ~
「まこ」と著者との出会い ~里親募集の保護猫だった
2003年の夏。
著者がインターネットで猫の里親探しのサイトを見つけ、連絡をとって出向いた門前仲町の動物病院。
ケージに入れられて里親を待つたくさんの猫たちの中に、一匹、無表情で無言の猫がいました。
当時は、やせほそって三白眼、身体の毛はいたるところがが抜け落ち、ひげも折れ曲がって仔猫とは思えないくらいの老人顔の猫。
著者は、なかなか貰い手がつきそうもない、自分が助け出してやらねばという使命感が芽生え、引き取ることにしたそうです。
スタッフの方に驚かれながらも、ケージを開け抱きかかえられて出てきた「まこ」。
鳴きもせず、上目遣いでじーっと著者を見上げていたそうです。
これが、著者と「まこ」との出会い。
貰い手がつかなさそうだから私が!という使命感、わかるわ~。
でも、なかなかできることじゃないと思うわ。
「まこ」、素敵な飼い主さんに出会えてよかったね!
「まこ」の生い立ち ~多頭飼いの飼育崩壊の現場から
「まこ」は保護される前、管理の良くない動物プロダクションにて、100匹近い猫たちと同じケージに入れられて過ごしていました。
餌を奪い合っていたせいか、やたら食い意地ははっていたし、食餌どきは、激しくがっつくため、お皿の上に置いたキャットフードがこぼれてしまうありさま。
常にお腹も壊していたし、毛はごそっと抜け落ちてしまうという、健康状態の悪さ。
ペットハウスに閉じこもりがちで、時々出てきても目も合わさず、飼い主を完全無視。
心を閉ざしてしまっていたそう。
著者との暮らしの中で、お腹の調子もよくなり、毛並みもほわほわになって健康状態がよくなりました。
そして、人懐っこくなり、あまり鳴かないけれど、アイコンタクトで気持ちを伝えるようになりました。
著者は、心を開いてくれたことが本当にうれしい、と喜んでいます。
幼いころ、壮絶な環境で必死に生き延びてきたんだね。
命をつなぐこと以外に余裕がないと、心は閉じてしまうよね。
著者と出会って、ヒトを信頼できて、自分の気持ちを伝えられるようになって・・・
よかったよかった。
ちなみに、tempoのうちの猫も、保護猫出身。
ほとんど鳴かない。
でも、アイコンタクトや顔の表情で、気持ちを伝えてくれる。
「まこ」と一緒だね。
『まこという名の不思議顔の猫』の中で、特にお気に入りBEST3
tempoが個人的に好き!な写真を紹介します。
お気に入り第3位のカット 『まこという名の不思議顔の猫』
とってもリラックスしてる!
こうやって座っているヒト、いそうだわ~
ぐでーっと寝ているヒトもね。
お気に入り第2位のカット 『まこという名の不思議顔の猫』
まこという名の不思議顔の猫p66
著者は「ホラー顔」というけれど、tempoは後光が射しているようにも見えるわー。
ほわほわした毛がなんともいえずほっこりするな。
お気に入り第1位のカット 『まこという名の不思議顔の猫』
そうかー、こうやって人面顔は作られるのか!
念入りに毛繕いしているまこちゃんがいじらしいわ
『まこという名の不思議顔の猫』の情報
いつ出版されたの?著者は?・・・様々な情報をまとめました。
情報
- 出版社 : マーブルトロン (2007/6/1)
- 発売日 : 2007/6/1
- 単行本 : 112ページ
著者
著者は、前田敬子さんと 岡優太郎さん。
前田敬子さんは、ファッションデザイナー。
2002年、ファッションブランド『ADIEU TRISTESSE(アデュー・トリステス)』をスタート。2020年 春より、『LOISIR(ロワズィール)』のデザイナーとして、リネン素材をベースに大人のためのスタンダードを提案しています。
現在は、犬のどんべえ、猫のえいた、にんにんと暮らしています。
「@Premium」にて、えいたと過ごす日常を連載されています。
毎月第一土曜日更新中 → https://andpremium.jp/column/eita-nikki/
ブログ http://fushigimako.com/
Instagram https://www.instagram.com/ytrpics
動物へのあたたかいまなざしに感動します。
岡優太さんはグラフィックデザイナー。
2015年、死去されました。
2014年に亡くなった「まこ」と、虹の橋の向こうで出会えたかしら。
『まこという名の不思議顔の猫』シリーズ化されました
あまりの人気っぷりに、続編が刊行されました。
全シリーズ4冊+総集編。
続 まこという名の不思議顔の猫
- 出版社 : マーブルトロン
- 発売日 : 2008/6/1
- 単行本 : 128ページ
- 著者 : 前田 敬子, 岡 優太郎
まこという名の不思議顔の猫 参
- 出版社 : 中央公論新社
- 発売日 : 2009/6/26
- 著者 : 前田 敬子, 岡 優太郎
まこという名の不思議顔の猫 11年目のまこである。
- 出版社 : KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日 : 2014/2/14
- 単行本 : 110ページ
- 著者 : 前田 敬子
まこという名の不思議顔の猫 まこづくしの総集編
- 出版社 : メディアファクトリー (2013/12/6)
- 発売日 : 2013/12/6
- 単行本 : 288ページ
- 著者 : 前田 敬子
まとめ かわいくておかしくて、心温まる 猫の本
老人のような、宇宙人のような、不良のような・・・不思議顔の猫。
著者にたっぷりの愛情を注がれて、愛され猫になりました。
ぜひ、表情やしぐさの変化を感じ取ってみてはいかがでしょうか。
そして、あらゆるところから伝わってくる愛情も。
2014年に亡くなってもなお、多くの人々に愛されている猫です。
コメント