小説がコミカライズされ、さらにアニメ化・・・絶対的な人気を誇る『薬屋のひとりごと』。
tempoも大好きです。
主人公は「猫猫(マオマオ)」という名の女の子。毒と薬に異常に執着を持っています。そして、その名の通り、猫っぽいところがあります。
『薬屋のひとりごと』の物語に再び登場した三毛猫・毛毛(マオマオ)。猫猫(マオマオ)との関係や、物語における役割とは?
本記事では、漫画59〜63話およびアニメ40話における毛毛の登場シーンを詳しく解説し、猫猫の身に何が起こったのかを考察します。
アニメとの違いや伏線の回収についても触れていますので、原作ファンもアニメ視聴者も必見です。
毛毛(マオマオ)とは?再登場の背景と役割
毛毛の初登場と再登場の経緯
毛毛(マオマオ)は、『薬屋のひとりごと』原作小説・漫画に登場する三毛猫です。
初めての登場は、公主が散歩中に偶然見つけた子猫です。捕獲した当初はとても弱っていて、医局で預かって世話をすることになります。公主のおねだりを受けた皇帝から命令され、猫猫は献身的に毛毛の世話をしました。
このエピソードは、漫画第31話に描かれています。
▼初登場シーンの詳細はこちら
毛毛はその愛らしい姿で、やぶ医者や高順など後宮の人々をトリコにしていきます。どこか只者ではない雰囲気をまとっており、ただの“かわいい動物”としての役割以上の存在感を放っていました。
再登場は、漫画第59話。医局にて、必要なものを用意している猫猫にしつこくまとわりつく毛毛。まるで何かを伝えるかのような行動を見せていました。
静かながらも、読者や視聴者に根強い人気を誇る存在です。
毛毛登場シーン解説 漫画第59話・第61話・第62話・第63話 ※ネタバレ注意※
漫画『薬屋のひとりごと』15巻を読んでいたら、またまた“毛毛”が登場。

薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ (15) (出典:Amazon)

薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ (16) (出典:Amazon)
詳しくご紹介します。
第59話 「羅門」 ~羅門がいる後宮の医局でのシーン
猫猫(マオマオ)の育ての父、羅門(ルォメン)が後宮に戻ってきた。
臨時雇いで後宮の医局に勤め、懐妊している玉葉妃の出産に控えることになったのだ。
羅門も猫好きとのこと。
猫猫は「おやじも猫好きだし、毛毛の毛艶がますますよくなりそう」心の声。
羅門が文字を書いていると、傍に寄っていく毛毛。
猫猫が薬箱から薬を探していると、毛毛が猫猫にまとわりついた。
そして、しきりにニャアニャア鳴く。

毛毛、きれいな顔になって。
心なしか大きくなって愛されながら成長しているようです。
▼ここまでの様子が、アニメ40話で描かれました。
余談ですが、「羅門」、読めました?「ルォメン」と。
その他登場人物の名前の読み方を、こちらで解説しています。
第61話 「狐と狸の化かし合い」 ~壬氏が医局にやってきたシーン
猫猫がいなくなった。
翡翠宮からの知らせを受けて、壬氏(ジンシ)が医局へやってきた。
いなくなる前のことを聞きたいという。
報告を受けた壬氏。
傍で高順(ガオシュン)が壬氏に促し、壬氏が「そういえば毛毛はいないのか?」と尋ねる。
そこで虞淵(グエン・猫猫や“ヤブ”と呼ぶ)が「そういえばやたら毛毛がはりついていたね」「「睡眠薬になるものを」と取り出した後だったかな」と、そのときの毛毛の様子を思い出す。
それを聞いた羅門が、何かに気付き、猫猫が取り出した薬を確認する。
そして「毛毛を捜しに出ても?」「ついでに猫猫も捜せるかもしれない」とみんなを連れ出した。
木の根元で毛毛発見。
寝ているというか、酔っている?状態。
木の洞に、薬ともに白い紙が入っていた。
羅門は毛毛を抱きながら「医局に戻ればわかるかもしれません」と言った。
猫猫は一体何に巻き込まれたのか・・・。

毛毛、よっぱらい?・・・ということは、その薬はもしや・・・
第62話 「足跡」 ~医局に戻って謎解き
医局に戻ってきた羅門や壬氏達。
白い紙を火であぶると、文字が浮き出てきた。
高順が「なぜ毛毛はあそこで寝ていたのか?」と問うと、羅門は「これはまたたびです。猫はこれが好きで、酔っぱらったようになります」と説明。
「猫が目印になるとふんで、利用したのでしょう」とも説明。
壬氏は「見つかる確率の低い方法だが、羅門が気づいてくれると信じてのことだろうな」と納得。
羅門は「あなたにはあなたに出来ることがあるでしょう」と壬氏を諫めた。
第63話 「子翠(シスイ)と翠苓(スイレイ)」 ~謎がひとつ解けた
翠苓(スイレイ)により連れていかれる猫猫(マオマオ)と子翠(シスイ)。
道ばたに蛇が現れたの機に、翠苓に蛇を投げつけカマをかけた。
子翠は翠苓に捕らえられたかのように見えたが、実は知り合いだったことが判明。
謎はひとつ解けた、と猫猫。
毛毛はどこから入ってきたのか。
後宮に愛玩動物(ペット)の類はいない。きっと私たちが通った古い地下水路から迷い込んできたのだろう。
もう一つ確かめたいことがある・・・と思いながら歩いていたら、とあるところに到着した。

この先どうなるのか?
目が離せない!
▼ここまでの内容が、アニメ41話で描かれました。
アニメ40話・41話との比較:描写の違いと演出 ※NEW
アニメ第2期では、第40話以降に毛毛が再び登場します。
▼こちらで詳しく解説しています。
アニメでの毛毛の描写
アニメ第40話では、毛毛の表情や仕草が細やかに描かれ、視覚的な愛らしさが強調されています。
原作では描写があっさりしている分、アニメの丁寧な演出は毛毛の存在感を際立たせています。
原作との違いとその意図
原作では毛毛の登場は控えめで、セリフも少なく、場面のつなぎとして静かに存在します。一方アニメでは、視覚表現を活かし、毛毛が登場するたびに物語に緩急を与える役目を担っています。
ストーリーの緊張感を和らげる“癒しの場面”として、アニメ化に際して演出意図が強調されていると言えるでしょう。
毛毛が示す物語の伏線と今後の展開予想
毛毛は単なるマスコットではなく、登場人物たちの関係性や心情を映す象徴的存在でもあります。
毛毛の登場は、猫猫の生活における「素の表情」や「日常性」を強調する役割を担っています。政治や謎解きに満ちた物語の中で、毛毛と対する穏やかなひとときは、猫猫という人物像の奥行きを見せる貴重な要素です。
今後の展開でも、猫猫が困難に直面する前の“伏線的な存在”として、さりげなく登場する可能性があります。
『薬屋のひとりごと』の情報 作者や小説、コミカライズ、アニメなど
マンガ以外の情報をまとめてみました。
『薬屋のひとりごと』の作者はこの方、「日向夏」さん
日向 夏(ひゅうが なつ)
2012年に「小説家になろう」で投稿していた『薬屋のひとりごと』が書籍化されデビュー。
福岡県出身、福岡県在住。
著書に、『薬屋のひとりごと』のほか、『トネリコの王』『緋凰仙華』『路地裏の精霊姫』『繰り巫女あやかし夜噺』『カロリーは引いてください!』『なぞとき遺跡発掘部』『女衒屋グエン』『迷探偵の条件』『聖女に嘘は通じない』などがある。
■X(Twitter)
■小説家になろう

「小説家になろう」内「薬屋のひとりごと」、一時更新が止まっていましたが、現在は更新されています!
小説『薬屋のひとりごと』
2024年8月現在、15巻まで発刊されています。

薬屋のひとりごと 15 (出典:Amazon)
今回の話は、4巻で登場するようです。

薬屋のひとりごと 4(出典:Amazon)

猫猫の肩にのっている毛毛、かわいい~
■ヒーロー文庫「薬屋のひとりごと」特設サイト
マンガ(コミカライズ版)は2種類あり
ざっくりと言うと、サンデーGX版はミステリー重視、ビッグガンガン版は人間模様重視。
ミステリーを軸にサクサクと読み進めたい方にはサンデーGX版、恋愛模様や人間ドラマをじっくり楽しみたい方はビッグガンガン版がおすすめのようですよ。
■月刊「サンデーGX」

薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ (15) (出典:Amazon)
- 作画:倉田三ノ路
- 原作:日向夏 (ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊)
- 掲載 月刊「サンデーGX」 (毎月19日ごろ発売)
- 小学館刊
全18巻 kindle版

こちらの情報を元にこの記事を書いています。
■月刊ビッグガンガン 最新刊(14巻)が2024年9月25日発売決定!

薬屋のひとりごと(13) (ビッグガンガンコミックス) (出典:Amazon)
- 作画:ねこクラゲ
- 構成:七緒一綺
- 原作:日向夏 (ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊)
- 掲載 月刊「ビッグガンガン」 (毎月25日発売)
- スクウェア・エニックス刊
全14巻 kindle版
アニメ『薬屋のひとりごと』 2025年第2期放送決定!
2023年秋にアニメ化されました。
なんと、2023年冬のアニメ、第一位になったほどの人気ぶり。
2025年には、第2期の放送が決定しています。
どこまでの話がアニメ化されるのか、楽しみです。
▼小説~コミカライズ~アニメへの作品展開をこちらで解説しています。
薬屋のひとりごと展
『薬屋のひとりごと』(ヒーロー文庫)原作小説刊行10周年を記念して、しのとうこ特別展示企画 薬屋のひとりごと展の巡回が決定!
カバー画・口絵の高精細デジタルカラーの展示に加え、原作イラストの各種パネル、記念撮影ができるフォトスポットなど充実の内容。
しのとうこ先生が描く本作の世界を、堪能できるそうです。
奈良会場(開催終了)
- 会期:2024年4月27日(土)~5月6日(月・祝)
- 会場:薬師寺 西僧坊奈良県奈良市西ノ京町457
東京会場
- 会期:2024年8月30日(金)~ 9月23日(月・祝)
- 会場:西武渋谷店 モヴィーダ館6階 特設会場東京都渋谷区宇田川町21-1

奈良会場が大人気だったのかな?
東京会場以外にも巡回が決まるといいなぁ
まとめ 毛毛(マオマオ)は、物語の布石となっている・・・
猫の毛毛(マオマオ)は主人公猫猫(マオマオ)の行方など、物語の重要人物であることがうかがえますね。
小説投稿サイトから小説化され、コミカライズ、そしてアニメ化。
そしそ、原画展まで。
ますます勢いが止まらない『薬屋のひとりごと』、これからもますます楽しみです!
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