単行本の累計発行部数が電子版を含めて約230万部に達する大人気猫漫画『デキる猫は今日も憂鬱』。
完璧すぎる黒猫・諭吉と、ちょっぴり頼りないOL・幸来(さく)の生活を描いたこの人気シリーズは、アニメ化をきっかけにますます注目を集めています。
この記事では、2025年4月9日に発売された11巻の発売日情報、気になるあらすじや見どころをネタバレありで紹介します。
また、作品の背景を知るために欠かせない、作者・山田ヒツジさんのプロフィールもあわせてチェック。
11巻を読む前でも、読んだあとでも楽しめる内容になっています!
- 『デキる猫は今日も憂鬱』11巻の概要
- 『デキ猫』11巻 5行で読む各話のあらすじ ※ネタバレ注意※
- 111缶め(111話) ヌン活抽選に外れても、しあわせティータイムは手の中に
- 112缶め(112話) 諭吉のキッチン劇場開演!ソフトせんべいが激ウマおやつに変身
- 113缶め(113話) 猫とともに迎える嵐の夜。安心はぬくもりの中に
- 114缶め(114話) 推し猫は至福顔、推し主は爆弾発言!?嵐の夜のKEDAMARU
- 115缶め(115話) ハーブティーと黒猫の唄。SNSバズに動揺する仁科
- 116缶め(116話) 「女子力の化身」幸来の本領発揮!?でも最後に頼れるのは…
- 117缶め(117話) 隠れ刺繍にほっこり。諭吉の“うっかり”が生んだ新たな趣味?
- 118缶め(118話) 「歌はやめない」仁科の決意。バズのきっかけと小さな応援者
- 119缶め(119話) ファストフード解禁!?諭吉の嫉妬と幸来のやさしい作戦
- 120缶め(120話) ユキちゃんに会ったの?優芽の質問攻めに冷静な織塚、義兄はたじたじ
- 書き下ろし デキる猫の暗躍
- 本編以外にもお楽しあり! 表紙、カバーの中、挿し絵など・・・
- 『デキる猫は今日も憂鬱』の著者は誰?11巻の発売日はいつ?
- まとめ
『デキる猫は今日も憂鬱』11巻の概要

デキる猫は今日も憂鬱(11) (出典:Amazon)
UMYU-Sea(ウミュウシー)コラボのヌン活イベントの抽選に全落ちして、公園でエアーコラボお茶会ごっこをする優芽(ゆめ)。
そんな彼女のために、諭吉(ゆきち)が一肌脱いで、再現スイーツを用意するが、何か足りない気がして・・・? そこに幸来(さく)が素敵なお知らせを持ち帰る。
収録されているのは111缶め~120缶め。
その他、描き下ろしが1話収録されています。
『デキ猫』11巻 5行で読む各話のあらすじ ※ネタバレ注意※
収録されている話のあらすじを5行でまとめてみました。タイトルはtempoがつけたものです。
111缶め(111話) ヌン活抽選に外れても、しあわせティータイムは手の中に
会社の上司である織塚部長から、突然「ヌン活」の抽選をしたか?と尋ねられた幸来。その場で抽選に参加するも玉砕。
そのころ公園では、優芽が砂と泥で作ったお菓子を目の前にお茶会ごっこ。
そこで諭吉は、ウミウシスイーツを作るが、何か悩んでいる・・・
そんなとき、幸来がコラボヌン落選Wチャンスで「UMYU-Seaティーセット」が当たったと知らせる。
諭吉が作った特性スイーツと幸来が当選した限定品。素敵なヌン活になりましたとさ。

キラキラなアフタヌーンティー!最高の気分だね!
112缶め(112話) 諭吉のキッチン劇場開演!ソフトせんべいが激ウマおやつに変身
賞味期限が切れたソフトせんべいを見つけた仁科。
「捨てる」という仁科に、諭吉は突然お料理教室を始めた。
せんべい砕いて、牛乳でふやかして、青のりとチーズ入れて、一口大にして焼く。お好みでソースやマヨをトッピング。
一口食べた仁科は「うまっ」
これを食べたいばかりにソフトせんべいを何度も買う仁科に、店長は「大好物?」と突っ込み。

しっけてしまったおせんべいも、この方法なら救済できるね!さすが諭吉!!
113缶め(113話) 猫とともに迎える嵐の夜。安心はぬくもりの中に
空を見上げる諭吉。雲行きが怪しい。
幸来の会社では、織塚部長が「計画運休も予定されているので急ぎの作業が片付いたものから帰宅吸うように」と指示を出していた。
幸来は尾代さんやゆりちゃんに「猫ちゃん大丈夫?」と聞かれ、急ぎ帰宅。
諭吉は、気丈にふるまいながらもがたがた震えていた・・・
窓がない洗面所に緊急避難して、オールでおこもりパーティーのはずが・・・お互いのぬくもりの安心感からか、すぐに夢の中へ・・・

諭吉の防災への備えがすごすぎる!
二人でよりそうと、安心するよね~
▼猫といっしょに防災「おうちひにゃん」に関する書籍を見つけました。こちらから。
114缶め(114話) 推し猫は至福顔、推し主は爆弾発言!?嵐の夜のKEDAMARU
保護猫カフェKEDAMARU。嵐の夜。ずぶぬれになりながらやってきたのは尾代さん。
「推しの無事を確認しにきた」とのこと。店員の熊江田は困惑しながらも「閉店までですからね」と。
他の猫がおびえている中、推し猫「ミケランジェロ」は尾代さんの膝の上でゴロゴロ至福顔。
あまりの推しっぷりに、「ミケランジェロを引き取ることは考えないのか?」と尋ねると、「それはない。・・・バリバリ働いてここにお金を落とすことにする」と尾代。
閉店後、尾代が放った「あっ、熊ちゃんごと嫁にもらっちゃえばいいのか」との爆弾発言に、一晩中愚痴り続けた熊江田がいた。

尾代さんの老猫に対する配慮がすてき~
今後、この二人の距離感、どうなるんでしょう?
▼尾代さんとミケランジェロとの出会いは、9巻95巻目(95話)、98缶目(98話)、99缶目(99話)に収められています。
115缶め(115話) ハーブティーと黒猫の唄。SNSバズに動揺する仁科
曲作りがうまくいかなくて悩む仁科。庭仕事をしていた諭吉が勧めてきたのはハーブティー。休憩タイムのオススメ。
そこで聞こえてきたのは、「くろねこ まちのなか~」そう、黒猫の唄。なんでも、SNSでバズったそうで・・・
動揺する仁科。電話をかけてきたアヤもパニック。
そのころ仁科の勤め先のスーパーでは、店長が毎日この曲を聞いていることが判明。
仁科は諭吉の手を借りて掃除をし、気持ちすっきり。

気持ちを落ち着けるためには掃除が一番!
もしやこの展開・・・仁科と店長が・・・?!
▼店長が仁科のバンドが出したCDを毎日聞いているのが判明したのは、9巻97缶目(97巻)です。
▼「黒猫の唄」は10巻109缶目(109話)その1に登場します
▼諭吉が庭仕事をしていたのはここ。10巻109缶目(109話)その2に登場します。
116缶め(116話) 「女子力の化身」幸来の本領発揮!?でも最後に頼れるのは…
幸来の職場にて。後輩のゆりちゃんが喉を痛めたよう。
幸来のカバンからは、カイロやはちみつ生姜などが出てきた。諭吉がこっそり入れてくれのだ。
対処法を語る幸来。「女子力の化身」と尊敬するゆりちゃんと尾代さん。
帰宅し、誤って顔を打ち鼻血を出す幸来。
正しく対処したのは、やはり諭吉だった・・・

諭吉の知識はすごすぎる!
117缶め(117話) 隠れ刺繍にほっこり。諭吉の“うっかり”が生んだ新たな趣味?
洗濯した寝具のカバー替えをする諭吉。ところが、爪をひっかけて生地に穴が空いてしまった・・・
裁縫道具を出してきて、ちくちく刺繍。
刺繍を見つけた幸来は、「新作の隠れ刺繍みっけ!」と嬉しそう。
「多趣味だよね~」と感心する幸来だが、諭吉は不満顔。
「毎回どこに増えるか楽しみだったのに~」という幸来に、諭吉は趣味の一つだと思うことにしたのだった。

爪がひっかかって穴を開けるのは本意ではないのだけれど、幸来には伝わらなかったね。
幸来が隠れ刺繍を楽しみにするのも分かる気がする!
118缶め(118話) 「歌はやめない」仁科の決意。バズのきっかけと小さな応援者
スーパーに出勤した仁科。同僚の太郎に「黒猫の唄うたってるのはお前?」と声をかけられ動揺。太郎から、店長がライブCDを持っていることを聞かされた。
仕事をしていると、優芽がやってきた。「謝りたい子がいるの」と。
優芽と同じ幼稚園のケイト君が、公園での動画をアップしたのがSNSバズのきっかけとのこと。
仁科達が歌う姿がキラキラして素敵だったからと話し、歌うのやめちゃったりしないよね?と気遣いまで。
「歌うことはやめられない」と気付いた仁科でした。

ケイト君謝れてよかった!
仁科は本当の自分の気持ちに向き合い、気づくことができたんだね。
119缶め(119話) ファストフード解禁!?諭吉の嫉妬と幸来のやさしい作戦
お昼休憩。幸来が諭吉作弁当を広げていると、尾代さんが「たまにはファストフード食べたくならんのけ?」と。実は幸来はほとんど食べたことがないことが判明。
そのころ諭吉は、道ばたで奥様達の会話を聞いて、幸来がいつも言う「諭吉の作るゴハンがいっちばん美味しい~」という言葉を思い出し、悦に入っていた。
尾代さんに連れられてファストフード店に行った帰り、諭吉は大ショックを受ける。そんな諭吉に幸来が見せたのは、ファストフード店のチラシ。
なんと、ラッキーセットのおまけが、「UMYU―Sea!!グッズ」の再販。
さらに、お夕飯をおいしそうに食べる幸来を見て、ラッキーセットコンプリートまでファストフードが解禁になったとさ。

おまけコンプリートまでついがんばっちゃう気持ち、わかるな~
120缶め(120話) ユキちゃんに会ったの?優芽の質問攻めに冷静な織塚、義兄はたじたじ
織塚馨が寝ていたら、姪の優芽が「食べちゃうぞ~」と起こしてきた。義兄と一緒にやってきたという。
「ホワイティホワイティちゃん(以前パパ(義兄)からもらった白い猫のぬいぐるみ)つくってってユキちゃん(諭吉)にとお願いしたのはかおるおじちゃんだよね?」と迫る優芽。
そして「ユキちゃんに会ったの?」とどぎまぎしながら尋ねる優芽。「会ってはいないが?」と織塚。「なんだぁ、つまんないのッ」と優芽。
義兄は「ユキちゃんとかサクちゃんとかって、馨の彼女たちか?」と目を輝かせる。優芽が二人の特徴を伝えると、義兄は「結婚しろ」と織塚に迫る。
義兄が眠ってから、優芽は織塚に「猫さんともケッコンできるの?」と尋ねた。「は?」と織塚は不思議顔。

諭吉と織塚が出会ったらどうなるのだろう?
幸来との結婚を義兄からほのめかされたら、「しない」と即答していたよ。脈なし?
▼ホワイティホワイティちゃんが優芽ちゃんの手元にわたるエピソードは、9巻92缶目(92話)に収められています。
▼織塚部長について詳しくまとめています
書き下ろし デキる猫の暗躍
ゴミ屋敷(幸来の部屋)から床の見える状態へと片づけた、仔猫の頃の諭吉。
ベッドを発掘したら、幸来は寝坊をするようになった・・・
そして寝室から出土した実家から送られた梅干し。その「ウメボシ」入りおにぎりを鞄の中にしのばせた諭吉。
次は海苔をはじめとして昆布やおかか、揚げ玉も・・・と買い物に出る諭吉。
帰宅した幸来は、床の上に倒れている諭吉を発見して驚く。ぐっすり眠っていることに気付き再度驚く。そして、さらに、見たことのない買い物袋が置かれているのを見つけて、またまた驚いた。

まだ4足歩行の頃の諭吉。仔猫時代の諭吉。
このころから今と変わらず、幸来に尽くしていたのね。
本編以外にもお楽しあり! 表紙、カバーの中、挿し絵など・・・
表紙の絵

デキる猫は今日も憂鬱(11) (出典:Amazon)
シャボン玉をふーっと吹く幸来。
おひげピンピン、目を輝かせてうずうずしている諭吉。
幸せな一場面。

幸来が来ているワンピースと、諭吉のエプロンのひもやポケット部分が同じ柄の布地。
もしかして、諭吉の手作り?!
裏表紙は・・・? こんなお楽しみが! それは、4コマ漫画!!
諭吉作カービングを施した、なんとも芸術的なりんご飴を見た幸来。
「私じゃ丸かじりかただ握り潰すくらいしかできないのに…」と発言。
「ホラ、こう…」と実際に握り潰した! 驚く諭吉。
床に飛び散ったリンゴの破片は、その後ジャムになりました。

さ、幸来、なんて怪力なの・・・
カバーを外したら、表裏にわたって小編マンガあり! ※ネタバレ注意※
食べられる雑草を食卓にのせるお話。
吾輩はデキる猫である。
最近のマイブームは、ギター演奏と家庭菜園。
それからーーー
幸来は、マカロニと和えてある野菜がおいしいと感動。そして、「最近よく珍しい葉物野菜使っているよね?」と。
やれやれ。ダメで無知な人間め…
やはり知らぬのか。
ソレは吾輩の家庭菜園の…
雑草である!!
庭の草むしりをしていたらヨモギらしき草を見つけたので、もしやと思い図鑑で調べたところ、出るわ出るわ
食材の宝庫だった!
いたどり、ゆきのした、すべりひゆ・・・
それ以来、家庭菜園の傍ら、すっかり雑草の採集と調理にはハマっている今日この頃。
幸来は「おいしければ何でもいっか☆」と深く気にしていない様子。
次はどの雑草を食わせてみようか…
不穏な笑みを浮かべる諭吉であった。
▼ギターをひけるようになったのは仁科に教わったから。そのエピソードは、10巻103缶目(103話)に収められています。
▼家庭菜園については、10巻109缶目(109話)その2に描かれています。
扉絵
お手製割烹着を着ている諭吉の隣りに並んで歩く幸来。
腕には買い物かごが。
二人一緒にお買い物かな?
ウキウキ嬉しそうな表情と、その姿を目を細めてみる諭吉。

もはやその表情は母の顔?!
ところどころにちりばめられている挿絵など
今回は、話と話の間に収められているイラストは少な目でした。
P6 1缶目が始まる前
「今年のGW(ゴールデンウイーク)は家にいることにしたよ」と幸来。
諭吉が傍にいてお茶を入れ、机の上にはおやつがどっさり。
幸来はゲームに勤しんでいる。

完璧な「Stay Home」!
▼初出は「月刊少年シリウス編集部公式X」の「StayHome企画」
GWは #おうちでシリウス❗️
『デキる猫は今日も憂鬱』の山田ヒツジ先生より漫画をお寄せいただきました🐈#StayHome #月刊少年シリウス pic.twitter.com/qw5i3xt83I— シリウス編集部 (@shonen_sirius) May 1, 2020
P113 120缶目のあと
12巻へ続く・・・のイラスト。
たくさんの風船を持って立つの諭吉。
風船の中には、「1」と「2」の形の風船も。
諭吉は、気恥ずかしそうな、それでいて口角があがり嬉しさを隠せないといった表情。

12巻の発売はいつかな~???
『デキる猫は今日も憂鬱』の著者は誰?11巻の発売日はいつ?
山田ヒツジ プロフィール:猫と共に描く、癒しの物語
愛知県出身の漫画家。
2008年、『僕の後ろに魔女がいる』で商業誌デビューを果たす。その後しばらく創作活動を離れていたが、約7年のブランクを経て、2018年より『デキる猫は今日も憂鬱』の連載を開始。
本作は、仕事も家事も完璧にこなす“デキる猫”・諭吉と、ちょっとダメなOL・幸来(さちくる)のゆるくも温かい日常を描いた作品で、読者の共感と癒しを呼び、アニメ化も果たした。
山田氏自身、15年にわたって猫と共に暮らした経験があり、その実体験に基づく猫の描写にはリアリティと愛情がにじむ。現在は「また猫と暮らしたい」という思いを胸に創作を続けている。
優しさとユーモアが詰まった作品世界で、今後も多くの読者を惹きつける注目作家の一人。
11巻の発売日は、2025年4月9日
月刊少年シリウス 2024年4月号、2024年8月~2025年2月号掲載分が収録されています。
- 出版社 : 講談社
- 発売日 : 2025/4/9
- 言語 : 日本語
- コミック : 128ページ
- ISBN-10 : 4065389739
- ISBN-13 : 978-4065389737
- 寸法 : 14.8 x 1.2 x 21 cm

まとめて読めるのが単行本の醍醐味!
まとめ
●見どころ:諭吉と幸来をとりまく登場人物の新たな素顔が明らかに!?
●作者情報:山田ヒツジ先生は、猫との15年の同居経験を持つ漫画家
『デキる猫は今日も憂鬱』第11巻では、諭吉と幸来のをとりまく登場人物、仁科や店長、織塚部長などの新たな素顔が明らかに・・・!?
また、作者・山田ヒツジ先生の猫への深い愛情が、作品全体に温かみを与えています。
最新刊を手に取ることで、諭吉と幸来の物語をより深く味わうことができるでしょう。
▼コミックを一気読みする 1~11巻
▼アニメを観る
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