今回は、よこただいすけさんの絵本、この1冊をピックアップしてご紹介します。
どんな絵本なのかな~
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よこだだいすけ 絵本 オススメの1冊はこれ
インパクト大な題名。
気になりませんか?
どんな絵本なのでしょう?
一緒にページをめくってみましょう。
『私はネコが嫌いだ。』の概要
出版社 : 新風舎
発売日 : 2007/9/15
言語 : 日本語
単行本 : 28ページ
↓
出版社 : つちや書店
発売日 : 2016/8/8
言語 : 日本語
単行本 : 32ページ
いったん絶版になった後、出版社が変わって復刊されたようです。
出版社(つちや書店)からのコメント
ネコ好きでなくても愛するうちの子がいる方にぜひ、読んでいただきたい1冊です。
おすすめ理由
子どもより大人向け
ちいさな命と出会って見送ったことのある方にはなおさらオススメ。
心の空虚感を埋めてくれます。
涙と一緒に流れていきます。
子ども達には、命との向き合い方を教えてくれるでしょう。
何歳くらいから読ませられそうか?
命とは・・・がぼんやりとでもわかってくる年齢のほうがいいかもしれない。
3歳くらいからだと、お膝の上で読めそうです。
一緒にこの絵本の空気感をかみしめたいですね。
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よこだだいすけ 『私はネコが嫌いだ。』 ~あらすじやおすすめシーンをご紹介
あら、かわいらしい黒猫ちゃんがのぞいてる。
あらすじやこの本のおすすめシーンをご紹介します。
『私はネコが嫌いだ。』のあらすじ ※ネタバレ注意※
主人公は大人の男性。
15年前、娘さんが真っ黒な子ネコを拾ってきた。
娘さんの熱意に負けて買うことになった。
「私はネコが嫌いだ」
そういいながら、文句たれたれ。
トイレ覚えない
メシ食ったことは忘れるくせに、睡眠の邪魔は忘れない。
3年前から急に老け込んでいて、通院費も馬鹿にならない。
「私はネコが嫌いだ」
いよいよご臨終。
これで多少気も楽になる。
と思っていたら、
ネコは最後に、男性の膝の上で・・・
男性は大きな涙を産陰て
「私はネコが嫌いだ」
嫌い嫌いといいながら、本当は大好き、かけがえのない存在だったんだね。
涙涙・・・
このあたりがぐっとくるポイント おすすめシーン
猫はそれほど変わっていないのに、男性は変化している。
年齢を重ねていくのはもちろんのこと、表情の変化・・・
この対比は、じっくりと絵を眺めたい。
青~白のグラデーションで描かれて、ほかの色味なし。
この色が男性の気持ちを端的に表しているように感じる。
目にしている私も、いたたまれない気持ちに包まれる。
男性の顔のドアップ。
歯を食いしばりながらも、大きな涙があふれ出てくる。
このときの男性の心情といったら・・・推し量るのもつらい・・・
ネコは力なくのびて、男性は猫のようにまるくなって・・・
大切な大切な存在だったんだね。
ネコも幸せだったんだろうな・・・
遺影とともに、ネコの首輪が、男性の仕事机の上に置いてある。
いつも一緒だね。
いつでも偲ぶことができるね。
おすすめシーンたっぷり。
絵をじっくり見ながら、読み進めたいものです。
子どもに読み聞かせた時に得られそうな教訓
口からでてくる言葉と心の中の想いとは、時として異なるということ。
小さい子には難しいかもしれないな。
でも、「きらい」といいながら「大好き」「愛しい」ということもあることは、伝えていきたい。
口では「きらい」と言いながらも、男性の行動は「大好き」だったよね。
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よこだだいすけ プロフィール ~どんな人?こんな人!
著者のプロフィールやその他作品などをまとめました。
よこただいすけのプロフィール
絵本作家、イラストレーター
1973年 東京都生まれ
1991年 本郷高等学校デザイン科卒業
1995年 武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業
渡米
2001年 Art Center College of Design(アメリカ/パサデナ)
Graphic Design学科卒業
帰国後グラフィックデザイナーを経て2005年よりフリーに。
現在は絵本作家、イラストレーターとして活動中。
2008年より株式会社ベネッセコーポレーション小学生英語教材「BE-GO Global」のキャラクター開発に携わり、現在も同社こどもちゃれんじキャラクター「しまじろう」を中心としたキャラクターイラストや絵本なども手掛けている。
WEBショップ
X(旧Twitter)
こどもチャレンジの「しまじろう」にも関わっている方だったのですね。
知りませんでした。
今度から気を付けてみてみよう。
その他の作品をご紹介
ニャンコと赤ちゃんの話だそうです。
出版社 : 少年写真新聞社
発売日 : 2018/7/10
まだ未経験の本。きっとほんわかしているんだろうな。
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『私はネコが嫌いだ。』 まとめ
「嫌いだ」と言いつつも、日に日にその存在は愛しいものに変わっていく。
最後の最後にそのことに気付く・・・
そんな切ない温かいお話。
いかがでしたでしょうか?
ぜひお手に取ってご覧ください。
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