「ねこです。」
たった一言で始まるこの絵本は、ページをめくるたびに笑顔と驚きを届けてくれます。
猫好きはもちろん、そうでない方も虜にするその魅力を、読み聞かせのコツとともにご紹介します。あらすじや、どんな年齢の子におすすめか知りたい方の参考になればうれしいです。
絵本『ねこです。』のあらすじと見どころ

ねこです。 (出典:Amazon)
北村裕花さんによる絵本『ねこです。』は、2018年に講談社から出版されました。
表紙をめくると、「ねこです。」というシンプルなフレーズとともに、さまざまな猫たちが登場します。

ねこです。 (出典:Amazon)

ねこです。 (出典:Amazon)
毛糸玉やおもちのような姿の猫たちが、「ねこですか?」という問いかけに「ねこです。」と答える展開が続き、読者を楽しませます。
「だいたいねこなんです」という答えも。
ねこじゃないのは何なのでしょうね?

ねこです。 (出典:Amazon)
読んで楽しんで・・・終えたら、ぜひ背表紙も堪能しましょう!
- 出版社 : 講談社
- 発売日 : 2018/9/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 28ページ
- ISBN-10 : 4065130026
- ISBN-13 : 978-4065130025
- 寸法 : 21.7 x 0.9 x 25.4 cm
あらすじと印象的なシーン
ねこです。
ねこですか?
ねこです。
モップ?おもち?けいとだま?
よくみて。ねこです。
おはぎ?おまんじゅう?
だいたい、ねこなんです。

だいたいねこって・・・ほんと!よく見たらねこじゃないものが・・・
一見似てるけれど違うものも混ざってる?
想像力がかきたてられます。
どんな年齢の子におすすめ?
『ねこです。』は2歳頃から楽しめる絵本です。
2~5歳頃は、ぜひ膝の上で読み聞かせをするとよいでしょう。言葉と絵。指をさしながら、ゆっくりていねいに読むことで、面白さが倍増します。

ケタケタ笑ってくれると、読んだ方もうれしくなります。
5歳頃でひらがなに興味を示すようになったら、ぜひ一緒に読むとよいでしょう。易しいひらがなで書かれていることもあり、「読めた!」と達成感が得られることと思います。

できたときの満面の笑顔は何物にも代えがたいですよね。
読み聞かせのコツと楽しみ方
この絵本は、読み聞かせにも最適です。
「ねこです。」というフレーズを強調し、少し間をおいて読むことで、子どもたちの笑いを誘います。
また、猫たちのユニークな姿に対して、「これは何かな?」と問いかけることで、子どもたちの想像力を刺激します。
クライマックスでは、たくさんの猫たちが登場し、ページをめくるたびに新たな発見があります。
作者・北村裕花さんについて
北村裕花さんは、多摩美術大学を卒業後、2011年に『おにぎり忍者』で第33回講談社絵本新人賞佳作を受賞し、絵本作家としてデビューしました。
『かけっこ かけっこ』(文:中川ひろたか 講談社)でデビュー。
他作品に、『ゆでたまごでんしゃ』『トンダばあさん』『ながれながれてながれずし』などがある。
『ねこです。』では、猫たちのユーモラスな表情や姿を独特のタッチで描き、読者に新たな猫の魅力を伝えています。
まとめ 「ねこです。」は親子で笑える絵本
●ちょっとした読み聞かせのコツで楽しさUP
●子どもから大人まで楽しめる作品
絵本『ねこです。』は、シンプルな言葉とユーモラスなイラストで、子どもから大人まで楽しめる作品です。読み聞かせの際には、間の取り方や問いかけを工夫することで、より一層盛り上がります。猫たちの多彩な姿に触れながら、笑顔あふれるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
猫好きな方、シンプルでユーモアある絵本を探している方や読んでみたくなった方は、ぜひ手に取ってみてください。猫好きさんには、きっとたまらない一冊です。
おすすめの猫絵本3選
これまでに紹介してきた猫絵本のうち、3冊をご紹介します。ぜひ手に取ってご覧ください。
『ねこはるすばん』 町田尚子
にんげん、でかけていった ねこはるすばん
猫の表情やしぐさがおもしろくて、思わず見入ってしまいます。
『大事なことはみーんな猫に教わった』 谷川俊太郎
みんな大好き谷川俊太郎さんの絵本。
心がじーんと温まります。
『ねこの5ふんご』 ハラミチヨ
今いるねこ。その5分後の姿は?1年後や10年後は?
想像するだけで楽しい気分になります。
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