『わたしのげぼく』というタイトルが目に飛び込んできた。
げぼく?下僕?
誰の?
思わず、そのコンパクトな本を手に取りました。
さあ、一緒にページをめくってみましょう。
『わたしのげぼく』あらすじ ※ネタバレ注意※
おすわりしてじっと見つめる八われ猫。
後ろに泣いているような男の子。
さあ、どんなお話なのでしょうか
『わたしのげぼく』はこんなお話 ハンカチ必須 ※ネタバレ注意※
ネコ
かっこよくて、かしこくて、すばやいのが自慢。
こねこだったとき、ひきとられた。
選んだのは4歳の男の子。
せっせと世話をする男の子。
あたりまえだろう、かっこよくて、かしこくて、すばやくて・・・心外だが、かわいいねこなのだから。
あらあら、ツンデレね~
4歳の男の子、かれ。
かれというのはよそよそしい、かれはわたしのげぼくなのだ。
あらあら、下僕認定。
猫飼いにとっては、このうえない幸せね!
ある日。ねこはげぼくの大切にしてたおもちゃを落として壊してしまった。
げぼくは、おこって泣いて・・・ずーっと泣いていて・・・
げぼくに悪いことをした。
しかたがない、げぼくにいいものをやろう
プレゼントしたのは、黒くて光る虫。
泣いて喜ぶとは予想外、また気が向いたらとってやろう。
あらあら。
ねこ、得意顔ね。
げぼくは大きくなった。
18年がたち、ねこは年老いた。
わたしはかしこいネコ。
としをとったらどうなるか知っている。
私はもうすぐ死ぬのだろう。
泣くな、げぼく。
またな
最後までげぼくを気遣って・・・
いつかまた会えるのを心待ちにしている
涙とまらんやん・・・
心の残ったシーン またまたハンカチ必須です
どのシーンも素敵だけれど、特に心に残ったシーンがこちら。
かれはわたしのげぼくである
どや顔なネコ
カリカリをさしだすかれ
ねこあるある!
これを喜ぶ人間・・・
猫飼いの極みよね~
げぼくの涙で海になってる・・・
わたしのこまりがお
目と目の間の一本の皺(しわ)。
いちおう、ねこ、反省しているようね
この困ったような表情!
ねこ、時折するよね。
涙が次々あふれ出てきてとまらない。
ねこ、安らかな顔。
充実した猫生だったのね。
この絵見ているだけで涙出てくる・・・
ハンカチ、ハンカチ・・・
『わたしのげぼく』の情報 ~著者は誰?絵を描いたのは誰?
著者はだれ?
絵を描いたのはどんな人?
本のサイズは?
調べてみました。
『わたしのげぼく』情報 出版社、発売日など
- 出版社 : アルファポリス (2017/7/31)
- 発売日 : 2017/7/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 70ページ
- 寸法 : 13.5 x 0.9 x 17.5 cm
ちょっと小さめコンパクトな本です。
著者は“上野そら(うわのそら)”さん
上野そら(うわの・そら)
小説家
2016年にWeb上で掲載した「わたしのげぼく」で第9回アルファポリス絵本・児童書大賞に参加し、同作で2017年に出版デビュー。著書に『九つ憑き(コノツキ)―あやかし狐に憑かれているんですけど』(アルファポリス)、『あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。』(一迅社)がある。
web上での掲載で出版デビューなんてすごいな~!
あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。
7編からなる短編小説集。
数字がキー。
どんな物語が収録されているのだろう?
要チェックですね~
九つ憑き: あやかし狐に憑かれているんですけど
九尾の狐にとりつかれて、何かとツイていない大学生の加納九重のお話。
あやかし好きさんにはたまらない?!
どんな話なんだろう?
ライトノベルだから、軽く読めるかな?
絵は”くまくら珠美(くまくらたまみ)”さん
くまくら珠美(くまくら・たまみ)
猫絵作家、画家、漫画家
猫をモチーフにした絵本や絵画、漫画やグッズなどを制作。著作に絵本『そらのきっさてん』をはじめとする「そらの絵本」シリーズ、『ほしのこんぺいとうハンター』(いずれも理論社)、漫画『猫又指南』(猫の手帖、ネコ・パブリッシング)などがある。
猫本専門・神保町にゃんこ堂の書皮デザインやコラボグッズ制作、『ねこ検定』などの公式キャラクターなども手がける。
猫界では有名な方なんだね!
そらのきっさてん
空にある白くて大きな猫、雪男さんの喫茶店。
下界での命を終え、旅立ったいきものが集う、メニューのないお店のお話。
あら?表紙絵につぐちゃんがいる?
そらのシリーズは全部で3冊。
- そらのゆうびんやさん(2022/11/18)
- そらのほんやさん (2023/12/7)
どれも読んでみたい!
ほしのこんぺいとうハンター
歩けない猫、つぐちゃんの物語。
ほっこり心が温まります。
これも読んでみたいな~
じんわり温かくなりそう
猫又指南
くすりと笑えるマンガが収録されているそうです。
シュールなイラストだな~
でもこれがやみつきになるのだろうな~
まとめ 『わたしのげぼく』を読むときはハンカチ必須!
静かに泣きたい時、ありません?
そんなときにじっくり読んで、大泣きしたい本。
ひととおり涙を流したら、流した涙の代わりに、じんわり心が温かくなっているはず。
救われている自分がいるはず。
ぜひお手に取ってごらんください。
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