ラジオを聞き流していたら、ラジオ体操が流れてきました。
首の体操の伴奏で流れてきたのは「♪まいごのまいごのこねこちゃん~」でおなじみの「犬のおまわりさん」。
この歌にも猫が登場!
そういえば、この曲について詳しく知らないなぁと思い、さっそく調べてみました。
この記事では、
- 歌詞の意味と誕生の背景
- 作詞者・作曲者の想い
- 英語版やドレミ付きの紹介
- そして、この歌が子どもの心に響く心理的理由
をやさしく紐といていきたいと思います。
『いぬのおまわりさん』の基本情報
- 曲名:いぬのおまわりさん
- 作詞:佐藤義美(さとう よしみ)
- 作曲:大中恩(おおなか めぐみ)
- 発表:1961年(NHK「うたえほん」より)
佐藤義美は童謡作詞家として知られ、『グッドバイ』『アイスクリームのうた』など、子どもの目線に寄り添う作品を数多く残しました。
作曲の大中恩も「赤とんぼ」「サッちゃん」「おなかのへるうた」などを手がけ、親しみやすいメロディを得意とする作曲家です。
歌詞全文と意味の解説
まずは歌を聞いてみましょう。
歌詞は次のようになります。
まいごの まいごの こねこちゃん
あなたの おうちは どこですかなまえを きいても わからない
なまえを きいても わからないにゃん にゃん にゃにゃーん
にゃん にゃん にゃにゃーん・・・・・
いぬの おまわりさん こまってしまって
わん わん わわーん
わん わん わわーん
※著作権保護期間中のため、引用可能な範囲で掲載
歌詞の全てを知りたい方はこちら → Uta-Net
迷子の子猫が教えてくれる「不安」と「共感」
この歌は、単なるかわいらしい童謡ではありません。
迷子になって泣いている子猫と、それを助けようとする犬のおまわりさん。
けれど、犬と猫では言葉が通じないため、犬もどうしていいかわからない――。
この場面、子どもにも大人にも共通する「どうしても助けてあげたいのに、うまく届かない」もどかしさが描かれています。
心理的に見ると、これは共感と無力感の同居。
相手の気持ちを思いやる優しさがありながら、同時に「何もできない切なさ」もある。
だからこそ、この歌は聴く人の心に残るのでしょう。
歌詞に隠れた“やさしさの構造”
作詞者・佐藤義美は、子どもを「未熟な存在」としてではなく、「心のやさしさをもつ一人の人間」として描く詩人でした。
この歌でも、「助けてあげようとする犬」と「泣くしかできない猫」は、どちらも弱さを抱えています。
しかしその“弱さ”こそが、人と人をつなぐ力になります。
誰かの痛みに寄り添いたいのに、どうにもできない――そんなとき、私たちは初めて本当の意味で“他者の存在”を感じるのかもしれません。
楽譜の紹介
「いぬのおまわりさん」は、子ども向けピアノ教材や保育士試験の課題にもよく登場します。
やさしいテンポで歌えるので、ピアノ初心者や子どもとの合唱にもぴったり。
無料楽譜サイトや教育音楽出版の教材でも見つけることができます。
→ ぷりんと楽譜
→ ぴあの塾
英語版『いぬのおまわりさん』
近年では、英語教育の現場で「POOR LITTLE LOST KITTEN」や「The Police Dog」「Doggy Cop And Lost Kitty」として紹介されることもあります。
一例として、次のように訳されることが多いです。
Oh, poor stray little kitty
Dose she know where ner home is?
She does’t know her address
She does’t know even her name
・・・・・
こちらのページで、日本語の対訳が紹介されています。 → LYRICS TRANSLATE
▼ 英語版を聞くにはこちら
雑学:実は“こねこ”にもモデルがいた?
童謡研究者によると、『いぬのおまわりさん』は佐藤義美が実際に見かけた「泣いていた子猫」から着想を得たと言われています。
また当時、街角で“迷子放送”が多かった時代背景も関係しているとか。
つまりこの歌は、子どもの日常の不安をやさしく包む物語でもあるのです。
心理的に見る『いぬのおまわりさん』
この歌が長く愛される理由は、単にメロディが可愛いからではないでしょう。
子どもにとって「迷子」や「泣く」という体験は、安心を求める心の原型。
そして大人にとっても、「助けたいけれど助けられない」場面は人生の中で繰り返し訪れます。
『いぬのおまわりさん』は、そんな私たちの“無力なやさしさ”を肯定してくれる歌なのではないでしょうか。
泣いている相手のそばにいてあげること。
それだけで、もう“やさしい”ということ。
まとめ:いぬのおまわりさんが教えてくれること
「まいごのまいごのこねこちゃん~」で始まるこの歌は、ただのかわいい童謡ではありません。
- 助けたいけれど助けられない優しさ
- 泣くしかできない弱さ
- それでも“そばにいる”という共感
これらがすべて詰まった、小さな命の物語です。
お子さんと一緒に歌うとき、
「この歌にはどんな気持ちがこもっているんだろうね?」と話してみると、子どもの“やさしさの芽”がそっと育っていくかもしれませんね。
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